PR
レッカー車とは、自力で動けなくなってしまった車を移動させる特殊車両のことです。
アンダーリフト・ブーム・クレーンなど、車をつり上げ移動させるための装置が備わっている車両を指し、事故や故障以外にも違反車両の移動などにも使用されます。
レッカー車で移動できる車両は一台まで。前輪もしくは後輪のどちらかを吊り上げた状態で、吊り上げられていないタイヤを転がらせながら輸送を行うため、パーツ等が取れてしまう可能性があります。
自走できない車の移動方法としては、レッカー車以外に積載車(キャリアカー)で車を移動する方法もあります。
レッカー車の場合は吊り上げられていないタイヤが地面に接した状態で移動しますが、積載車の場合は移動対象の車のボディを完全に積むことが可能です。
パーツ等が取れる心配は少なくなりますが、積載車は購入した車の移動や引っ越しで使用されることが多く、事故や故障等突発的なトラブルの場合はレッカー車で移動されると考えた方が良いでしょう。
レッカー移動が必要なとき
レッカー車が必要になる場面は「車が自力で動けなくなってしまった時」です。
具体的には以下のような場面で利用されます。
【レッカー移動が必要なとき】
- タイヤのパンク、パーツの故障等で正常な走行ができなくなったとき
- 事故や自然災害で車が自走できなくなったとき
- 警察が違反車両を移動させるとき
このうち運転手自らレッカー車の手配が必要となるのは、故障や事故で車が動かなくなってしまった場合です。
ここからは万が一車が自走できなくなってしまった場合のレッカーの依頼先や費用・選び方をご紹介します。
レッカーサービスを依頼できる先
レッカーサービスを依頼できる業者は主に次の4つです。
【レッカーサービスの依頼先】
- JAF(★★★)
- 保険会社のレッカーサービス(★★☆)
- 廃車引き取り業者のレッカーサービス(★☆☆)
JAFのロードサービスに依頼(★★★)
車のトラブルと聞けばJAFを思い浮かべる方も多いでしょう。
ドライバーの安心・安全をサポートする各種サービスを提供するJAFでは、事故や故障で車が動かなくなった場合のけん引・運搬作業に対応しています。
JAF会員であれば一定距離までのけん引が無料で受けられ、利用回数制限はありません。後述の任意保険では回数制限が設けられていることが多いため、任意保険にプラスして入会しているドライバーも多いようです。
有料とはなりますが会員でない場合も救援依頼を出すことができますので、万が一に備えてJAFの連絡先を把握しておくと安心でしょう。
保険会社のレッカーサービスに依頼(★★☆)
車の任意保険には、万が一に備えてロードサービスが付帯されている場合があり、ロードサービス付帯の任意保険に加入していれば無料で対応してくれます。
ただし、全ての任意保険に付帯されているわけではありませんので注意が必要です。
また保険会社や加入プランによっては、利用回数や運搬距離に制限があるものも。万が一に備えて加入している任意保険の内容を確認しておくと安心でしょう。
廃車取引業者のレッカーサービスに依頼(☆☆★)
事故や故障で動かなくなってしまった車を手放す場合には、廃車取引業者のレッカーサービスが利用できます。
無料で引き取りに来てくれる業者も多く、全く動かない車でも値段を付けて買取ってくれるケースも。廃車を検討している場合にはお得に車を手放せるかもしれません。
皆さんが1度は耳にしたことがある「JAF」とは?
JAFとは正式名称を「一般社団法人日本自動車連盟」といい、Japan Automobile Federationの頭文字を取ってJAF(ジャフ)と呼ばれている組織です。
創立は1963年で、現在の会員数は全国で約1970万人以上にものぼっています。
その主なサービスは故障救援(ロードサービス)で、事故やエンスト等で動けなくなった車の牽引、バッテリー上がり、キーの閉じ込みなど、出動件数は年間約200万件以上。会員の継続率は90%以上で、50年以上の実績と品質を誇るロードサービスとなっています。
そんな、ドライバーにとって心強いJAFですが、近年では同様のロードサービスを付帯する保険やクレジットカードなども増えており、あえてJAFに加入する必要はあるのかとお思いの方もいるかもしれません。
それでは、JAF加入の必要性とメリット・デメリットを以下で見ていきましょう。
クルマのトラブルはJAFにお任せ!24時間対応、全国どこへでも
なぜJAFに加入が必要なのか?
上述のように、近年、ロードサービスは自動車の任意保険などに無料で付帯することも多くなりました。
一方、JAFは入会金と年会費もかかり、自賠責保険や任意保険とは別にわざわざ加入しなくてはなりません。
ロードサービス内容が重複するのであれば、JAF加入は不要ではないかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、JAFは他サービスとは異なる独自のサービス・理念を持っているのです。
自動車保険だけでは得られない安心感
JAFのロードサービスは、他の自動車保険付帯のロードサービス等に比べて、年間の利用回数の制限がなかったり、何度利用しても原則無料であったりという利点があります。
また金額面以外でも、JAFのロードサービスは適用範囲が広い点も大きな特徴。
他ロードサービスでは適用範囲外となる部分も対象となり、自然災害による事故や故障に加え、タイヤのパンク応急処置や、タイヤチェーンの付け外し、雪道からの引き上げなどについてもJAF隊員が現場に駆け付けてくれます。
JAFには50年以上にわたって積み重ねられたノウハウと実績があり、保険付帯のロードサービスと併せて利用すれば安心感はさらに増すと言えるでしょう。
JAFは人にかかるサービス
JAFのサービスのもう一つの大きな特徴は、「人にかかるサービス」であるということです。
一般の自動車保険等は「クルマにかかるサービス」であり、原則として、保険契約を結んだ車両のみが対象となります。
一方、JAFは加入者本人に対するサービスであり、本人が乗っているのがマイカーであってもなくても、運転していてもいなくても適用されるものとなっています。
さらに、本人が乗っていれば自動車以外に、バイクや原付といった二輪車でも適用されます。
JAFに加入するメリット
それではここで、JAFに加入するメリットとデメリットをそれぞれ整理してみましょう。
まずはメリットからご紹介します。
ロードサービスがほとんど無料
JAFのロードサービスはJAF会員でなくても利用することができますが、その場合は1万円~2万円ほどの料金がかかります。
サービスの一例としては、バッテリー上がり(未入会:13,130円)、タイヤのパンク(以下同:13,330円)、キーの閉じ込み(15,230円)、燃料切れ(16,770円)、故障車の牽引(13,130円)、落輪(14,280円)、雪道でのスタック(13,130円)、異音・異臭(10,280円)などがあり、JAF会員であればこれらがすべて無料となります(一部、別途実費がかかるものはあります)。
また、利用回数に制限がないのも大きなメリットです。
マイカー以外も対応可能
JAFのサービスは、マイカーに乗っている時以外でも利用できます。
一般的な自動車保険では契約した車両(マイカー)のみが対象となりますが、前述のようにJAFは「人にかかるサービス」であるため、どの車に乗っていてもJAF会員であれば対応してもらえるのです。
慣れない車に乗る時だからこそ、トラブルは起こりやすいもの。たとえば仕事で会社の車に乗る時、レンタカーを借りた時、実家や友人の車に乗る時などでも安心です。
さらに、自分が運転している時だけでなく、同乗しているだけでも利用できます。
様々な万が一に備えるためにも、マイカー以外に乗る機会が多い方はJAFに加入しておくのがおすすめです。
会員優待サービスが使い放題
JAFといえばもちろんロードサービスがメインとなりますが、実は、ロードサービス以外の会員優待サービスも非常に充実しています。
ロードサービスの利用は多くても年に数回で、できればお世話にならずに済むのが理想でしょう。
しかし、ロードサービス以外の会員優待サービスは毎日のように使えてお得なものが揃っています。
その内容として、以下にほんの一例を挙げてみましょう。(2021年5月時点)
- 牛丼チェーン店「吉野家」で全品30円引き
- 映画館「イオンシネマ」で一般チケット1,800円→1,300円
- メガネの「JINS」オンラインショップで全品20%引き
- 動画サービス「U-NEXT」で初回2,000円分のポイントプレゼント等、他多数
JAFの会員優待はガソリンスタンドや道の駅、宿泊施設に観光施設など、旅行やドライブの際にお得になるイメージがあったかと思います。
しかし今ではこのように、ファーストフードや生活雑貨、オンラインサービスなど日常的によく使う店舗やサービスが揃っています。
また「JAFスマートフォンアプリ」を使えば、アプリ限定クーポンが得られるほか、会員優待が使える施設の検索機能、そしてもちろんロードサービス要請が利用できます。